柔道ニュース



● 4年後のリオデジャネイロ五輪を見据えた柔道の日本男子新監督に、

シドニー五輪100キロ級金メダリストの井上康生さんが就任した。

数々の課題を背負っての再出発である。

先のロンドン五輪では、史上初の金メダルゼロに終わった日本。

過去4年間、選手の強化指導にあたった篠原信一前監督の意志を継ぐ。

篠原前監督といえば、シドニー五輪で優勢に試合を進めながらも審判の判定ミスもあり、

100キロ超級でまさかの「銀」の苦汁をなめた。

顔をくしゃくしゃにしながら悔しがる、あの時の表情が目に浮かぶ。

「世界選手権、オリンピックでたとえ負けても燃え尽きる。そこに勢いのある若手が出てくる」がモットーだが、

新旧の入れ替わりができていない現状を知る。

欧米や中国などで柔道が急激に普及しているのとは逆に、日本の柔道競技人口は減少。

底辺が広がらないことが、人材を発掘できなくしている。

井上新監督の登場の裏に、屈辱を精神力の強さに変えて指導した篠原前監督の功績を忘れてはならない。

お家芸の柔の道の復活がかかっている。










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