● 女子高生17歳・津金「勝っちゃった」初出場V
男女4階級が行われ、女子63キロ級で17歳の高校生、津金恵(松商学園)が
初出場で優勝を果たした。思い切りよく攻め、16年リオ五輪に向けて大きくアピールした。
開始3分56秒。津金が小内刈りで有効を奪った。
その後も17歳は得意技の内またで攻め続け、
今月下旬に行われた講道館杯を制した阿部香菜(24)=三井住友海上=を圧倒。
初めて出場したシニアの国際大会で栄冠を勝ち取り、
「勝っちゃったって感じでした」とあどけない笑顔を見せた。
長野・松本第一高の柔道部監督を務める父・武寿さん(52)の影響で5歳から始めた柔道。
「学校帰りに友達と遊びたいと思うこともある」と言うが、
「一本を取った時、勝った時の喜びが最高」と、畳の上で戦う生活を選んだ。
今年の全日本ジュニア女王は、同じ63キロ級で同じ内またを得意技として04年アテネ、
08年北京と五輪連覇を果たした谷本歩実(31)を尊敬。
「身長が低くても一本を取って勝つ。自分もそういう選手になりたい」
女子代表の園田隆二監督(39)も「若手らしい思い切りのいい柔道を見せてくれた」と
スーパー高校生に目を細めた。
リオでの金メダルへ大きな一歩を踏みだした津金は「きょうをスタートにしたい」と
表情を引き締めた。