柔道ニュース



● もう国際柔道連盟を脱退するべき? 目に余るルール変更


いい加減にしたらどうだ、と国際柔道連盟(IJF)に言いたい。

来年から従来の主審1人・副審2人の3審判制を、副審を廃止し1人審判制に変更する。

ロンドン五輪で旗判定をビデオで覆し有名になった「ジュリー」の役割を、

さらに重くする狙いがあるらしい。

主審の権威低下は目に見えており、柔道の根幹にかかわる問題だ。

それ以上に日本にとって深刻な影響を及ぼしそうなのは、下半身への攻撃、

つまり「脚取り」の全面禁止だ。タックルで直接相手の下半身を攻撃した場合、

一発で反則負けというルールが2年前から適用されている。

今度は相手への連続攻撃や返し技を含め、

帯から下の下半身に対し手や腕を使うことはすべて反則負け。

寝技以外では相手の脚を持てないわけだ。

内股に対し、すくい投げといった相手の技に瞬間的に対応する返し技は、柔道の妙味のひとつ。

脚取り禁止は、組み合って攻める柔道を促進させる狙いのようだが、

ダイナミックな逆転の返し技が見られなくなる。

ほかにも、延長旗判定を廃止して決着がつくまで続ける「サドンデス制」の導入も決まった。

「柔道」が「道」をわきまえない外国人によって勝手にいじくりまわされ、

ますます「JUDO」化していく現実は見るにたえない。

1994年に欧州柔道連盟がカラー柔道着の採用を正式決定したとき、日本にはまだ意地があった。

同年3月のハンガリー国際をボイコットし「本家がいないと格が落ちる」と慌てさせた。

結局、97年にIJFも採用を決定。

日本が屈服した象徴のように、ブルー柔道着が幅をきかせている。

東欧で幅広くカジノを経営するオーストリア国籍のビゼール会長が、

金にものをいわせて就任してからは、ころころとルールも変わる。

07年に山下泰裕氏が理事として再選を目指したが、同氏の息がかかった対立候補に敗れた。

以来、日本の発言権がなくなったことも大きい。

テニスのようなツアー大会の実施やポイントによるランキング制、

隔年だった世界選手権の毎年開催など金もうけ最優先だ。

極論だが、いっそのことIJFなど脱退して、日本はき然として「道」を守ってはどうか。

その代わり「柔道」の名称は使わせない。

「ヤワラレスリング」とでも改称し、勝手にやってもらえばいい。










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