柔道ニュース



● 代表監督・井上康生さん 佐賀で柔道教室 
 
柔道の男子日本代表監督に就任した井上康生さん(34)らを迎えた柔道教室

(綜合警備保障、県柔道協会など主催)が16日、佐賀市の県総合体育館で開かれた。

2000年のシドニー五輪金メダルや世界選手権3連覇など輝かしい実績を残し、

日本柔道の再建を託された井上監督は、

小中学生約350人に得意の内またなど世界レベルの技を伝授した。

井上監督は講話で、重いけがを負いながらも五輪で金メダルを獲得した

恩師の山下泰裕さんや県出身の古賀稔彦さんを引き合いに

「万全の状態でなくても、心、技術、体力と総合的な地力を持った選手は勝てる」と力説。

「みんなは2020年の五輪で中心となる世代。出場への夢を持ち、練習に取り組んでほしい」と

激励した。 この後、ロンドン五輪73キロ級銀メダルの中矢力選手(23)、

11月の講道館杯66キロ級を制した福岡政章選手(28)とともに実技指導。

井上監督は五輪決勝でも決めた内またについて

「相手を前に引き出して崩し、膝を曲げ、足を跳ね上げる際に自分の体も倒す」

などと細かく動きを助言。重量級や長身選手との戦い方も伝えた。

井上監督の実技の相手を務めた吉原誉貴君(基山中2年)は

「少し足をかけられただけで体が浮いた」と驚きながら、

「内または得意技なので、アドバイスを生かし、九州王者を目指す」と話した。






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