● 康生ジャパンに東大大学院の頭脳 再建へ科学的トレーニング
柔道日本男子の強化合宿が25日、
東京都北区の味の素ナショナルトレーニングセンターで報道陣に公開された。
井上康生監督(34)として初の強化合宿。さっそく“井上イズム”を打ち出した。
まずは総務コーチの人選だ。「他の世界まで人脈が広がる人に」と、
これまでは柔道指導者が務めてきたポジションに、
水球日本代表のトレーナーなどを務める岡田隆氏(32)を抜てきした。
東大大学院で体幹トレーニングを研究しており、栄養学などにも精通。
しかも柔道経験者で競技への造詣も深い。
ロンドン五輪66キロ級銅メダルの海老沼匡(22)のように
「筋トレはしたことがない」という選手もいるが、
岡田氏は「外国人に負けないために、強化できる部分がたくさんある」と説明した。
準備運動からさまざまな動きを取り入れ、クールダウンにも十分に時間を割くなど、
徐々に科学的トレーニングを浸透させていく方針だ。
さらに、井上監督は実戦練習だけでなく、メディア講習など座学の時間も増やし、
重要視する寝技の練習も大幅にアップ。
来年8月の世界選手権(ブラジル)に向けて新風を吹き込む。