柔道ニュース



● 男子東海大 女子帝京大V 学生体重別団体


最終日の28日、兵庫県尼崎市のベイコム総合体育館で行われ、

男子決勝は東海大が2年ぶりの優勝を狙った筑波大を2?1で破り、2年連続7回目の優勝を飾った。

東海大は体重無差別で争う6月の全日本学生優勝大会に続いて2冠を達成した。

女子決勝は前回大会4強の帝京大が山梨学院大に4?1で勝利し、初優勝を決めた。


◎主力4人抜きで
ポイントゲッターとなるはずだった羽賀ら主力4人をけがで欠いた東海大。

厳しい戦いを勝ち上がっての連覇に「よく勝ったな」と上水監督も胸をなでおろした。

決勝の筑波大戦では、先鋒(せんぽう)の1年生・高藤が優勢勝ち。

3連続で引き分けると5番手となった本間が10年の世界選手権を制した森下に対して、

攻め続けると優勢勝ちを飾った。

負けることも前提に今大会に臨んでいたという上水監督は「学生の力を見誤っていた」とうれしい反省をしていた。


◎畑村、一瞬の隙見逃さず
畑村が抑え込んで25秒のカウントダウン。一本勝ちの瞬間に帝京大の初優勝が決まった。

「ベストの状態で臨めた」と矢嶋監督。

3連覇を狙った環太平洋大を準決勝で破った勢いのまま、女子の頂点を駆け上がった。

勝負の分かれ目は3?1とリードして迎えた副将戦だった。

畑村の相手は4月の全日本女子選手権を制した山部。

矢嶋監督も「引き分けにもちこめれば」と勝利は予想していなかった。

序盤から攻められ、技ありと有効を取られリードを許す。それでも畑村は落ち着いた。

山部が腹ばいに倒れた一瞬の隙(すき)を見逃さない。

相手の脇の下に入っていた手を生かしひっくり返すと、得意の寝技に持ち込み、がっちりと抑え勝負を決めた。

全日本学生体重別選手権では決勝まで一人も進めず、チームはどん底状態。

それでもロンドン五輪の柔道勢で唯一金メダルを獲得した

先輩の松本薫とともに日ごろから練習を積んでいる選手たち。

大舞台で闘志を前面に出した姿を普段から目の当たりにしているため気後れすることはなかった。

「彼女はみんなのお手本で存在は大きい」と矢嶋監督。

応援に来ることのできなかった金メダリストにも最高の報告ができる。






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