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● 井上康生氏が男子代表新監督!リオでお家芸復活任せた


柔道の2000年シドニー五輪男子100キロ級金メダリストの井上康生氏(34)が、

日本男子の次期代表監督に就任することが31日、関係者の話で分かった。

今夏のロンドン五輪で男子が史上初の金メダル0に終わった際に指揮した篠原信一監督(39)の

続投が有力と見られていたが、全日本柔道連盟は方針を変更。

16年リオ五輪での雪辱を34歳の井上氏に託す決断を下した。

没落した日本のお家芸の復活を託す男子の代表監督に急転、井上氏が大抜てきされた。

5日にも、留任する女子代表の園田隆二監督(39)らとともに正式発表され、

新体制は10日の講道館杯(千葉ポートアリーナ)からスタートする。

五輪の惨敗で日本男子はお家芸としての威信が失墜した。

16年リオデジャネイロ五輪に向け、実績、知名度抜群で

日本男子のコーチでもある井上氏に再建の担い手として白羽の矢を立てた。

関係者によると、1日付で強化担当理事に昇格する吉村和郎強化委員長(61)は篠原監督の続投を強く支持し、

08年北京五輪後から指揮を執る同監督も前向きだった。

しかし歴史的な敗北を重く見た全柔連上層部は、

熱意にあふれ、誠実な人柄で現場の選手やコーチ陣から信望の厚い井上氏を一転して昇格させることにした。

井上氏は英国留学を経て一昨年から全柔連強化コーチに就任。

特に出身の重量級に関しては「超級の金は日本柔道の象徴、誇り」と話し、

外国勢に打ち勝つ強い日本選手の育成に取り組んできた。

1日付で強化委員長に就任する斉藤仁氏(51)はこの日、世界団体選手権から帰国した際、

「人事のプランは頭の中に入っているが、所属に話をするなどまだ煮詰まっていない」と話していた。

新体制ではロンドン五輪の反省から各7階級に担当コーチをつけ、強化を図っていく方針だ。

国際ルールへの対応が遅れ、惨敗に終わったロンドンの反省を生かし、お家芸復活を目指す。



*井上康生(いのうえ・こうせい)1978年5月15日、宮崎・都城市生まれ。34歳。

東海大を経て綜合警備保障入り。

シドニー五輪100キロ級金メダル、99、01、03年世界選手権100キロ級優勝。

全日本選手権は01年から3連覇。08年の全日本選手権後に引退した。

英国留学を経て、11年3月に綜合警備保障を退社。同年4月から東海大柔道部副監督を務めていた。

183センチ、108キロ(現役時)。妻でタレントの東原亜希との間に1男1女。







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