●児島武道館柔道場お別れ会 倉敷、五輪出場渡辺さん参加
老朽化による建て替えが決まっている児島武道館の柔道場(倉敷市児島小川)で22日、
同武道館柔道部と市柔道連盟児島支部がお別れ会を開き、
40年以上にわたり稽古に励んだ思い出の道場に感謝と別れを告げた。
部員の小中学生やOB、指導者ら約110人が参加。同武道館で技を磨き、
バルセロナ五輪柔道女子66キロ級に出場した
金沢学院大教授の渡辺(旧姓・藤本)涼子さん=同市児島出身、金沢市=も駆け付けた。
子どもたちは渡辺さんや弟で玉野スポーツセンター次長の藤本誠さん=岡山市南区=の胸を借り、
技を練習したり、投げの形を披露。指導者との試合にも臨み、世代を超えて柔道を楽しんだ。
渡辺さんは「ここで柔道と出合ったのが原点。子どもたちには新道場でも稽古に打ち込んでほしい」。
琴浦中柔道部3年男子は「小学1年から通った家のような場所だったので寂しい。
将来は指導者になり、新しい道場で恩返しをしたい」と話していた。