● 一番目立った篠原監督の「退場」
柔道の世界団体選手権最終日は28日(日本時間29日)、ブラジル東部サルバドルで男子を行い、
日本はロンドン五輪で3階級を制したロシアに決勝で2−3で敗れ、準優勝だった。
体重別の5人一組の14チームがトーナメント方式で争い、
日本は決勝でロンドン五輪66キロ級銅メダリストの海老沼匡(パーク24)が一本勝ち。
粟野靖浩(了徳寺学園職)も勝ったが、この軽量級の2勝にとどまり、優勝には手が届かなかった。
選手より目立ってしまったのが、篠原信一監督(39)。
ロシアとの決勝3試合目で主審から注意を受け退場を命じられた。
「『待て』が掛かった後に指示を出したから」と篠原監督。
観客席に回って声を張り上げたが、それも主審にとがめられ、苦笑いで再び退場。
カーテンの間から残りの試合を見守った。
ロンドン五輪で日本男子は史上初の金メダル0個という結果に終わったが、
全日本柔道連盟は篠原監督を続投させる方針。前途多難の雰囲気である。