● 柔道女子 夙川・原田が金星 同世代最強の山本破る
金星を自信に、さらなる飛躍を誓う原田千賀子
9月にあった柔道の全日本ジュニア体重別選手権女子57キロ級で、
原田千賀子(夙川高2年)が金星を挙げた。
相手の山本杏(神奈川・桐蔭学園高3年)は世界ジュニア女王で、
高校1年で全日本体重別選手権を制するなど、
ロンドン五輪金メダルの松本薫(フォーリーフジャパン)に迫ろうとする実力者。
原田は絶対的な優勝候補を破る番狂わせで周囲を驚かせた。
憧れの山本に挑んだのは準決勝。
ともえ投げに2度体が浮いても持ち前の防御センスでこらえ、得意の袖釣り込み腰や一本背負いを繰り出す。
山本に指導が出るほどの内容で延長戦にもつれ込み、残り10秒の一本背負いでは相手をうつぶせに。
判定を2‐1で制した。
勝因は山本の引き手を自由にさせなかった力強さだ。
今春の県総体で全国総体出場を逃して泣き崩れ、「甘えがあった」と反省。
綱上りなど一層の自主練習を課して体を鍛えた成果が出た。
力を使い果たした決勝は寝技で敗れたが、金星で「やる気が増した」と目を輝かせる原田。
目標だった全日本連盟の強化選手入りも果たし、「切れのある技を身につけないと」とさらなる飛躍を誓う。