● 吉田秀彦氏が柔道底辺拡大へNPO設立
実業団男子1部のパーク24柔道部監督で92年バルセロナ五輪金メダリストの吉田秀彦氏(43)は23日、
東京・新宿区でNPO法人「ビバ・スポーツクラブ」の設立会見に出席した。
柔道イベント、大会を催すなどし、次世代を担う子どもたちの育成に主眼を置くもの。
理事長に就任した吉田氏は「もっともっと柔道を夢のあるスポーツにしていきたい。
何かやり出さなければ前に進まない」と強い決意をにじませた。
NPO法人を立ち上げるにあたり吉田氏は先月、フランスを視察したという。
1つの町道場に300人いる。フランスは国全体の競技人口が100万人、日本が20万人だから5倍いる。
このシステムを15年で築いた。こういう中からリネールのようなスターが出てくる。
日本はフランスから学ぶことがある。ロンドン五輪で、日本の男子柔道は金メダル0。
それについて「全日本のことは全日本に任し、自分は自分にできることをやっていく」。
強い日本柔道の復活を目指し、吉田氏がまた新たな一歩を踏み出した。
総合格闘技に転向していた吉田氏は来年4月下旬に全日本柔道連盟の競技者登録ができる。
6月の実業団大会では監督を務めるパーク24から選手として出場する意向も示した。