● 全日本学生体重別団体優勝大会  寸評

結果
男子団体

優勝 東海大
2位 筑波大
3位 明治大
   日体大


東海大が復権を狙う筑波大を破り、2連覇&2冠達成!

組み合わせに恵まれた感のある 東海大は、順当にベスト4入り。

明治大は、苦戦が予想された天理大を破り、順天堂大には、圧勝してベスト4入り。

日体大は、昨年2位で、優勝候補の日大を激戦の末破り、勢いが感じられるベスト4入り。

筑波大は、国士舘大を大接戦の末、大将戦で逆転勝利。國學院大に圧勝してベスト4入り。



*準決勝  
東海大VS明治大

東海大 高藤が一本勝ちで先制するも、明治大 高橋が一本勝ちして同点。

東海大 橋本が一本勝ちして 東海大が1点リード。

中堅戦 東海大 王子谷VS明治渡辺 この対戦が勝負の分かれ目になったのではないか?

渡辺が勝利するチャンスは、十分にあったが 試合巧者 王子谷が技有勝ち。

その後、三将 副将が引き分けで東海大の勝利決定。

明治大 藤本が得点するも時遅し!東海大が3−2で勝利し決勝進出!



日体大VS筑波大

先鋒戦 引き分けも 次鋒 筑波大 金子が有効勝ち 筑波大がリード。

ここから3人連続で筑波大が一本勝ち 3連発で4−0勝利確定。

西山 藤原 森下 見事な一本勝ち。

意気消沈した 日体大だが 副将 下和田が一矢報いて 一本勝ち。

大将戦は、筑波大 永瀬が一本勝ち。5−1で筑波大が圧勝!!

日大に勝利し、勢いが感じられた日体大だったが 筑波大の壁は越えられず完敗!

筑波大は、主力選手が好調で 技が切れてる印象有り!


*決勝戦
東海大VS筑波大

先鋒戦 東海大 高藤が有効先取、筑波大 藤田 圧倒されつる感有り。
    その後も安定した戦いぶりで 東海大が先制。

次鋒戦 筑波大 金子が優位も 東海大 谷井 組み手厳しく 両者決め手なし
    技の攻防 ほとんどなく 引き分け。

五将戦 筑波大 西山が優勢と思われた対戦だが 東海大 橋本 組み手厳しく 応戦。
    この対戦も 技の攻防 ほとんどなく 引き分け

中堅戦 東海大 王子谷 前に出てプレッシャーをかけるも 技が出ない。
    筑波大 藤原 受身に回りながらも 決定打与えず 引き分け。

三将戦 筑波大はエース ロンドン五輪候補 森下登場!最低でも有効 一本勝ちが使命か!
    対戦相手は本間。森下を止めるのは難しいと思われたが。。。
    本間は、序盤から再三 奥を叩き 森下の頭を下げさせ攻勢に出る。
    森下 元気なく本間の組み手に翻弄されてる展開続く。
    ついに 森下に指導2が与えられ そのまま時間切れ!
    取るはずの森下が取られては。。。 厳しくなった筑波大。
    大殊勲の本間!東海大が2−0でリードする 以外な展開。

副将戦 後がない筑波大は1回生 小林 対する東海大は、強豪穴井!
    何とかしようと小林奮戦するも 試合巧者 穴井が捌く展開。
    引き分けでOKの穴井 無理に攻めない。
    結局 団体戦仕様の戦いで引き分け。
    この瞬間、東海大の2連覇確定!!

大将戦 敗戦確定の筑波大だが、本日絶好調 永瀬が東海大 渡邉から一本勝ち。
    意地を見せる。成長が伺える試合内容であった。


まとめ 東海大は、団体戦の戦い方を熟知しており 徹底した戦法。
    面白味に欠ける試合展開が続いたが、失点を最小限に抑え、
    安定したチーム力を発揮して2連覇達成を遂げた。
    筑波大は、爆発力が有り 個々の力は抜けていたと思われるが、
    試合巧者の東海大に「してやられたり!」という感じか?
    明治大 日体大 日本大 天理大 国士舘大も十分に優勝を狙える
    チームであった。
    特に 筑波大 明治大 日本大 天理大の柔道スタイルには魅力を感じる。
    来年度の活躍に期待したい!


結果
女子団体

優勝 帝京大
2位 山梨学院大
3位 環太平洋大
   東海大
    

3番手と見られていた、帝京大が環太平洋大 山梨学院大の2強を撃破し、

悲願の初優勝!決勝戦は4−1と以外な大差!

帝京大はポイントを先取されても 取り返し逆転するという ミラクルを連発!!

各選手の自信に満ちた戦い振りが 流れを引き寄せたか?

前評判では2強と思われていた 環太平洋大 山梨学院大は一頃の 勢い活気がなく

精彩を欠いているように思われた。

東海大は、ロンドン五輪代表 田知本を投入して善戦したものの

山梨学院大に惜敗。


*準決勝
環太平洋大VS帝京大

環太平洋大は、先鋒 塚原が有効勝ちで先制。いい流れを作ったように見えたが。。。

次鋒戦 帝京大 松岡の一撃から 流れが完全に帝京大へ。。。

五将戦 帝京大 渡邊が 環太平洋大 エース ヌンイラから 殊勲の有効奪取!

中堅戦 帝京大 1回生 志々目が圧勝の一本勝ち。3−1帝京大リード。

三将戦 環太平洋大 谷本が意地の有効勝ちで 3−2帝京大リード。

副将戦 取らなければ負ける 環太平洋大は、堀江 帝京大は、山本。
    ガッツリの展開も両者 決め手なく 引き分け。帝京大勝利確定。 
    
大将戦 環太平洋大 高橋が一本勝ちするも 内容差で届かず!
    帝京大が決勝戦進出!!


山梨学院大VS東海大

東海大は、ロンドン五輪代表 田知本を1階級上の−78に投入し

この大会に賭ける 意気込みが伺える。

先鋒戦は、学生チャンピオンの山梨学院 1回生 山崎が技有勝ち。

次鋒戦から三将戦まで引き分けも ガッツリお互いが攻め合う 好試合の連続!

田知本は、山梨学院大 濱田と引き分け。階級の壁か?

特に東海大は、最近の不振を払拭するような 試合展開。

一方、山梨学院大は少し覇気がないように思われた。

副将戦 山梨学院大は全日本チャンピオン山部。東海大は土屋。

ここで まさかの展開!序盤 土屋が有効先取!場内ざわめく!

山部 明らかに あせりが見える!だが 残り時間は十分有る。

中盤以降、山部 技有 有効を奪取して 何とか技有勝ち。

山梨学院大が2−0 大将戦を残して勝利確定!

大将戦 山梨学院大 馬場が一本勝ちで3−0で山梨学院大 決勝進出!

内容としては、スコアほど差がなかったように思われた。



*決勝戦
帝京大VS山梨学院大

先鋒戦 帝京大 大木が善戦するも 寝技でもつれた一瞬を 
    山梨学院大 山崎見逃さず ガッチリ抑え込み一本勝ち。
    山梨学院が先制。

次鋒戦 山梨学院 1回生 佐野VS帝京大 松岡 強豪選手同士の一戦!
    序盤 松岡が小内刈りで有効先取。佐野 必死に取り返そうと奮戦するも
    松岡が逃げ切り 有効勝ち

五将戦 開始早々 山梨学院大 濱田が有効先取。
    だが直後 もつれたとこを 帝京大 渡邊が返しで合わし
    濱田 背中から畳にズドン!自爆にも見えたが主審 一本のコール!
    合議もなく そのまま帝京大 渡邊の逆転一本勝ち。 2−1で帝京大リード。 

中堅戦 山梨学院 学生チャンピオン加賀谷VS帝京大 ジュニアチャンピオン志々目
    学生トップ選手同士の対戦は、組み手に勝る 志々目が優位に展開するも
    両者 決め手なく 引き分け。

三将戦 山梨学院大 学生チャンピオン連VS帝京大 1回生安田
    エース連で 追い付きたい山梨学院大 連は序盤から攻勢かけて
    指導2先取!だが いつものパワー&切れが感じられない。
    後半 安田が谷落し気味に 切り返し 技有奪取!逆転!
    連 必死に攻めるもタイムアップ!安田 大殊勲の技有勝ち!
    山梨学院大は、計算外の痛い失点!3−1で帝京大リード!

副将戦 追い込まれた山梨学院大は大黒柱 山部VS帝京大 畑村の一戦
    序盤から一方的に前に出る 山部が技有 有効奪取!
    一本勝ちする予感があった山部だったが 畑村 一瞬の隙を見逃さなかった。
    山部が腹這いに潰れたとこを 素早くめくり返し 抑え込み!
    山部必死でもがくも 逃げれず 大逆転で畑村の一本勝ち!
    大将戦を残して帝京大の勝利確定!

大将戦 山梨学院大 馬場VS帝京大 前田 埼玉栄高時代の同級生対決
    両者 一歩も引かず 引き分け。勝敗が決する前に対戦して欲しかったが。。。

    結果は、逆転逆転の連続で帝京大が4−1で山梨学院大を破り 初優勝!!!


まとめ 優勝した帝京大は、戦前の不利な予想を覆し 
    環太平洋大 山梨学院大の2強を撃破!!
    特に決勝戦は、逆転の連続で 最後まで諦めない姿勢は立派であった。
一番の勝因は、選手全員の気力が 充実していたからではないか!
    一方、戦前2強と思われていた 環太平洋大 山梨学院大は、
    今大会では、以前の覇気が薄れていたように感じた。
    東海大は、最近にない 覇気溢れる試合内容。今後に期待が持てる。
    他では、1回生 主体の国士舘大が躍進。 環太平洋大を後一歩まで追いつめた。
    来年以降が楽しみなチームである。
    帝京大に接戦で敗れはしたが 淑徳大の健闘も光る。
    不運な負けがあり 悔いが残る試合も 来年以降、楽しみなチームである。

    
観戦記 男子の試合は、組み手争いが長く 駆け引きの展開が多く 引き分けや
    指導で勝敗が決する試合が多かったように思われる。
    女子の試合は、スリリングな試合が多く 技で勝敗が決する試合、
    逆転の試合が多かったように思われる。
    
    



    
    


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